【過去の愛車】HA25S アルトF(5MT)
【前書き】
私の家族は全員がMTにしか乗らない。祖母もMT(現在は免許返納済)、母はMT、兄もMT、そんな稀有な家族なのである。
私が大学生一年生なり、免許を取得して母から譲り受けたのがこのHA25S アルトF。当然マニュアル車である。当時私は車に興味が無く、走りの楽しさ等も全く理解していなかったため、ATでなかったことはかなり不満であった。一々クラッチを踏み、シフトレバーを操作するという一連の動作が非常に面倒くさい。そんな不満を抱えながら大学生活の4年間をアルトと共にした。
そしてその後社会人になり、他の車を買ってアルトは母に返還することになる。
【スペック】
トランスミッション:5MT
駆動方式:FF
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,535mm
車両重量:690kg
車両本体価格:83万円
【久しぶりに乗ってみて】
YouTubeに動画を投稿し始めてからネタにしようと思い、母からアルトを借りて試乗。実に4年ぶりに乗ったのだが、想像していた以上に楽しい。社会人になり、走りの楽しさを覚えた私にとっては大学生の時に感じていたアルトの印象とは全く違ったのである。
【走り】
思っていた以上に安定感があって多少早めにカーブを曲がっても破綻せずにすっと曲がっていく。そして楽しい。
【エンジン】
型式:K6A
排気量:660cc
最大出力:54PS/6,500
最大トルク:63Nm/3,500
HA25SはNAで決して速くはないけれど、回せば割と上まで回るのが好印象。今では高回転型のエンジンが減っているのもあって、このK6A型のエンジンは嫌いじゃない。次期型のアルトではR06A型というエンジンが採用されているのだが、こちらはK6A型と比べるとロングストローク化され低回転側によせており、燃費も耐久性も良くなっているがもっさりとしたフィーリングになっている。
K6A型は上品さのかけらもなく荒々しい印象があるものの、それが私にとっては車との距離感の近さを感じられ、良い点にも思えた。ガンガン踏んで回す楽しさが間違いなくK6A型の方がある。
【まとめ】
☆4
とんでもない刺激があったり、高い走行性能、乗り心地の良さがあるわけではない。しかし、83万円という価格で4人乗れて普通に運転していて楽しいMT車が買える。それだけで物凄い価値があると思う。現行のアルトではMT設定が廃止された上、お世辞でも走って楽しいという車ではなくなった。似たような雰囲気の軽自動車でMT設定のある車はワゴンRのみとなってはいるが、その走りは・・・。実は乗る機会があったのでまたいつか記事にします。
【星について】
この正直すぎる試乗レビューブログでは車ごとに星1~6までの評価を行う。
☆1・・・良いところがない
☆2・・・ほとんど良いところがない
☆3・・・普通
☆4・・・結構魅力的だと感じた車
☆5・・・めちゃくちゃ魅力的だと感じた車
☆6・・・感動した車
星5と星6は滅多にでません。特に星6は1年に1台でなくても全くおかしくない程価値のある車です。
(当然私の独断と偏見まみれの評価です)